海外へ出かけるとき、多くの方が英会話本を手にされると思います。しかし、シンガポールでは独特な英語が話されており、教科書どおりの英語を覚えて行っても、しどろもどろ・・・ということも。
今回は、シンガポールで役立つ、シンガポール英語の知識と心構えをお伝えします。
シンガポール渡航歴・英語スキル
著者は、仕事でシンガポールにクライアントを持ち、2012年7月に3週間ほどシンガポールのTanjong Pagarに滞在しました。
シンガポールでは、「シングリッシュ」と呼ばれる独特な英語が使われています。著者は初めて聞いたとき難しいと感じましたが、コツを掴むとアメリカ英語より気楽に話ができることに気がつきました。
著者がこれまでにシンガポール人と仕事をしていく中で身に付けた、シングリッシュの役立つ情報をお伝えします。
シンガポールで役立つ英語
キャンキャン?おけら?覚えるべき頻出フレーズ
「キャンキャン」も「おけら」も、シンガポールで良く耳にするシングリッシュです。英語で書くと「Can, can」、「OK la」です。
前者は、主語が誰かに関わらず、日本語で言う「できる!できる!」という感覚で使います。
後者は、英語のOKに、中国語の「了(la)」を付けて、日本語でいう「OKです!」という感覚で使います。
著者の感覚では、この2つは知らないと「?」となりますが、シンガポール人は頻繁に使いますので、覚えておくと良いでしょう。
会話エピソード
ある日、シンガポールにあるオフィスで一人、パソコンに向かい仕事をしていると、「カフィユワナマ?」と声がしました。明らかに著者に話しかけている…。
一瞬戸惑いましたが、コーヒーを手に持ち微笑むおばちゃんを見て、理解することができました。
「Caffee you wanna ma?」
突っ込みどころの多い文章ですが、これでわかりますよね。「コーヒー要りますか?」という意味です。
シンガポールには固有の文法があるのか、または文法が無いのかわかりませんが、中学・高校で教わった文法は気にせず、単語を繋げて意味を理解しましょう。
これからシンガポールへ旅行する方へ
これまでの記事からお分かりと思いますが、シンガポールの英語は、「時制無視」、「主語省略化」、「中国語混在可」と、とても自由に使われています。
文法を気にしてしまいがちな日本人にとっては、まずは話してみようという勇気を持たせてくれる、とてもいい環境だと思います。
現地の方の英語を理解するために、下記の簡単な中国語と、細かいことは気にしない精神を準備しておけば、現地での会話もスムーズになるでしょう。
- ~la(了): ~である、~だった
- ~ma(吗): ~ですか?
- meiyou (没有): ない、~ではない
おわりに
著者はこれまで、アメリカ、オーストラリア、イタリア、スイス、フランス、中国、韓国と旅行してきましたが、滞在環境の良さと現地人とのコミュニケーションの取りやすさは、シンガポールが一番でした。
多国籍の国なだけあり、言語能力や出身地の差は何の問題にもならず、合理的な社会が出来上がっているようです。
英語力を伸ばしたいけど一歩踏み出す勇気が出ない方、一度シンガポールへ行くことをお勧めします!
(image by amanaimages)